40代の履歴書の書き方|職歴の長い方必見のポイント

40代になると、職歴が長くなりがちです。履歴書は簡潔にまとめることが大切なので、職歴の書き方など年齢に合わせた配慮が必要です。ここでは、40代の履歴書の書き方について、職歴の長い方におすすめのポイントを解説します。面接での受け答えを想定し、アピールポイントを生かす書き方を心がけましょう。

目次

40代ならではの履歴書の課題とポイント

40代になると、学生時代からの職歴が長くなりがちです。新卒で就職して20年以上働いている方も多いでしょう。

履歴書に職歴を時系列で詳細に書くと、1ページでは書き切れなくなってしまいます。履歴書は分かりやすく簡潔にまとめることが大切です。そのため、40代の場合は職歴の書き方に配慮が必要です。

また、長年の職歴から、自分のアピールポイントがどこにあるのか判断しづらくなりがちです。経験豊富な分、アピールできることはたくさんあるはず。履歴書ではアピールポイントを絞り込むことがポイントになります。

このように、40代の履歴書作成では以下の2点に注意が必要です。

  • 職歴が長くなりがちなこと
  • アピールポイントを絞ることが大切

この2つのポイントを意識して履歴書を作成していきましょう。

職歴の書き方で重要なポイント

40代の履歴書でまず重要なのが、職歴の書き方です。学生時代からの職歴を時系列で記載すると長くなるので、簡潔にまとめるコツが必要です。

ここでは、40代の履歴書における職歴の書き方で重要なポイントを解説します。

直近2-3社を詳細記載、それ以前を1行で概要

40代の場合、新卒から20年以上の長い職歴を持つことも少なくありません。そのため、時系列で全ての職歴を記載すると非常に長くなってしまいます。

そこでおすすめなのが、直近の2~3社を詳細に記載し、それ以前の職歴を1行で概要を記載するという書き方です。

例えば以下のように、直近の職歴を詳細に書いた後、それ以前を「20XX年まで、A業界でB職種に従事」のように簡潔にまとめます。

<直近の職歴 詳細記載>
20XX年4月 – 現在:株式会社○○(東京都港区)
●●部 ▲▲課 所属
業務内容の簡潔な説明

20XX年4月 – 20XX年3月:株式会社ΔΔ(東京都千代田区)
□□部 ■■課 所属
業務内容の簡潔な説明

<それ以前の職歴 概要記載>
20XX年3月まで、A業界でB職種に従事

このように記載することで、分かりやすく簡潔な職歴欄を実現できます。

異動歴は必要最小限に

また、同じ会社での異動歴については、履歴書では必要最小限に留めることをおすすめします。

例えば、入社から10年間、営業一筋でいた場合は、入社時点での部署名のみ記載すれば十分です。

その後、別の部署に異動になった場合には、異動した時期と異動先の部署名を簡単に追記する程度でOKです。

<例>
20XX年4月 – 現在:株式会社○○(東京都港区)
営業部 所属
20XX年より業務拡大に伴いマーケティング部 所属

このように、同じ会社内での異動履歴については、履歴書では必要最小限の記載に留めるのがポイントです。詳細は職務経歴書に譲る形がおすすめです。

このように、40代の履歴書では職歴の書き方に配慮が必要です。直近と過去を区別して記載することと、異動歴を必要最小限にすることがポイントとなります。

アピールポイントを生かす書き方

次に大切なのが、アピールポイントを生かす書き方です。40代ともなると、これまでの職歴から得たスキルや強みはたくさんあるはず。その中から、履歴書でアピールしたいポイントを絞り込むことが必要です。

ここでは、40代ならではの強みを生かすアピールポイントの書き方について解説します。

40代ならではの強みをアピール

40代の方の強みとして、以下の3点があげられるでしょう。

  • 業務知識が豊富である
  • 課題遂行力が高い
  • 部下育成ができる

このような40代ならではの強みを、履歴書のアピールポイントとして具体的に書きましょう。

例えば、業務知識に関しては「20年以上の営業経験で、顧客のニーズ把握ができる」といった具合に。課題遂行力は「新規事業の立ち上げを3度経験している」などと記載します。

部下育成に関しては、部下の人数と育成実績を記載するとよいでしょう。

スキル・知識・遂行力を具体的に

履歴書の該当欄には、「コミュニケーション能力が高い」「規律性がある」など、漠然とした記載になりがちです。

しかし、40代の方の特徴として、具体的なスキル、知識、業務遂行力が備わっているはずです。履歴書ではそれらを積極的に示すことが大切です。

例えば、コミュニケーション力をアピールする場合は、「10年以上の営業職で、円滑なコミュニケーションができる」といった具合に。規律性であれば、「複数部署を兼務したことで、スケジュール管理力を身につけている」などと記載します。

可能な限り具体的に、自分の特徴をアピールする書き方を心がけましょう。

このように、40代ならではの強みをアピールポイントとして、具体例を用いて記載することが大切です。漠然とした印象ではなく、履歴書を読んだ人に「この人なら頼りになる」と思ってもらえる内容を意識しつつ書きましょう。

志望動機の書き方で大切なこと

履歴書での志望動機も、面接での受け答えを意識して書くことが大切です。

ここでは、40代の履歴書において志望動機を書く上で重要なポイントを2つ紹介します。

なぜその会社が良いのかを具体的に

まず大切なのが、「なぜその会社が良いと思ったのか」を具体的に書くことです。単に「貴社の企業理念に共感したため」といった記載ではなく、できるだけ具体的に理由を書きましょう。

例えば、以下のように、自分の経験と照らし合わせながら、志望動機を具体的に書いていきます。

<例>
貴社の企業理念である「全ての人に寄り添う」は、私が長年営業で心がけてきた姿勢と共通する部分が多いです。10年以上の営業経験で、常にお客様の立場に立って対応することを大切にしてきました。貴社が掲げる理念は、私の信条と合致する部分が大きく、貴社で働きたいと強く思いました。

このように、なぜその企業が自分に合っていると考えたのか、根拠を明確に示すことが大切です。

自分がその会社でどんな働き方ができるか

もう1つが、「自分がその会社でどんな働き方ができるのか」を描写することです。

例えば以下のように、自分の強みとその会社での役割を結びつけて記載します。

<例>
私は10年以上の部下育成経験があります。貴社では新卒入社者の教育に力を入れていると存じますので、自分の経験を生かして後輩の指導を行い、働き甲斐を感じながら貢献できるのではないかと考えました。

このように、「自分がその会社でどのように働くことができるのか」をイメージしながら記載することで、志望動機の説得力が増します。自分の強みとその会社の特徴をつないで描写することを心がけましょう。

面接につなげる履歴書作成のコツ

最後に、履歴書作成の際の心がけとして、面接につなげることを意識するのが大切です。

面接での受け答えを意識する

具体的には、履歴書の内容を面接で説明できるように記載しましょう。アピールポイントを記載する際も、面接官からの当該部分の質問にどう受け答えするかを想定して書きます。

例えば、コミュニケーション力の高さをアピールする場合、面接で「どのような場面でコミュニケーション力を発揮したのか」と質問されることが想定されます。

実際にコミュニケーション力を発揮した具体例を面接までに準備しておくことで、スムーズに説明ができるはずです。

年齢に合わせた履歴書を心がける

また、40代の履歴書であることを意識し、年齢に合った内容を意識することも大切です。

例えば、若手向けの入社3年目までの短期間の転職歴は必要最小限にとどめ、中途採用される可能性の高い職種を意識するなど、履歴書の内容を年齢に合わせて作成することをおすすめします。

このように、面接を意識し、年齢に合った履歴書作成を心がけることで、採用時の評価を高めることができます。

まとめ

今回は、40代の履歴書の書き方について、職歴の長い方におすすめのポイントを解説しました。

職歴の書き方では、直近と過去の職歴を区別して記載することがポイント。アピールでは、40代ならではの強みを生かす内容を意識することが大切です。

志望動機では、なぜその会社を選んだのか、自分がその会社でどう働けるのかを具体的に描写しましょう。

面接につながる履歴書を意識して、年齢に合わせた内容を心がけることで、採用時の評価を高めることができます。ぜひ参考にして、合格に導く履歴書作成を目指してください。

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