転職活動において、志望動機は採用担当者に自分をアピールする大切なポイントの1つです。特に営業職への転職を考えている方は、経験の有無に関わらず志望動機をしっかり練ることが重要です。
この記事では、営業職への転職を検討している方のために、志望動機の書き方のポイントと具体例を解説します。自分に合った志望動機を考える参考にしてください。
営業職転職の志望動機の重要性
まずは、なぜ営業職の志望動機が重要視されるのか、その理由を確認しましょう。
営業職は即戦力が求められる
営業職は結果を出すことが求められる仕事です。そのため、採用時には即戦力となれる人材かどうかが重視されます。志望動機では、自分がすぐに貢献できる点をアピールすることが大切です。
他の応募者との差別化が必要
営業職は人気の転職先で、競争率が高いのが実情。他の応募者と差をつけるため、自分の強みを明確に打ち出す必要があります。
「なぜ営業なのか」を説明する必要がある
スキルと性格が合っているのか、モチベーションは高いのか。営業職への適性が問われるため、志望動機では「なぜ営業なのか」を丁寧に説明することが重要です。
このように、営業職への転職では志望動機が特に重視されます。採用時の印象を左右するポイントだと理解し、入念に検討しましょう。
経験者の志望動機の書き方
それではここからは、経験のある方とない方で志望動機の書き方を分けて解説していきます。
まずは、営業職の経験がある応募者の志望動機の書き方を見ていきましょう。
●自身の経験と企業ニーズをマッチさせる
採用担当者が知りたいのは「あなたがどのように企業の営業力を高めてくれるのか」です。そのため、これまでの実績と応募先のニーズを関連付けて記載しましょう。
<例>
前職では20代の女性をターゲットとした営業を担当し、新規開拓に成功しました。貴社はフードビジネスの分野でミレニアル世代の獲得を重要課題と位置付けていると拝見しました。私の経験は貴社のニーズと合致しており、目標達成の一助になれると確信しています。
●異業種もアピールポイントに
業界が違う経験でも、営業力を高めるうえで生かせるスキルがあればアピールしましょう。顧客接点の多様性が営業力に好影響を与えることを説明するのも効果的です。
<例>
これまで小売業の営業を経験してきましたが、貴社の医療機器営業にも通じる部分が多いと考えています。特に経験を要する中小企業への新規開拓は共通していると思います。異業種営業を行うことで視野が広がり、パフォーマンス向上につながると自信があります。
●成長意欲を示す
営業力は経験だけでなく、日々の学びや自発性が不可欠です。採用後も前向きに取り組む姿勢をアピールしましょう。
<例>
営業経験を積んできましたが、まだまだ向上の余地があると感じています。貴社での先輩方の営業スキルを学び、日々研鑽を重ねることで、早期に通用する営業力を習得できると考えています。微力ではございますが、貴社の営業力強化に尽力していきたいです。
以上が経験者の志望動機の書き方のポイントになります。自身の強みを企業の求める人材像とつなげることを意識しましょう。
未経験者の志望動機の書き方
次に、営業未経験者の志望動機の書き方ついて解説します。
●「なぜ営業なのか」を丁寧に説明する
未経験からの転職では、そもそもなぜ目指すのかがポイント。単なる人気職種と疑われないよう、しっかりと考えを述べましょう。
<例>
営業職に魅力を感じたのは、自分の努力が明確な数字で結果として現れる点です。成果を生み出す喜びを強く感じ、営業の仕事に就きたいと考えるようになりました。貴社が育成要員として未経験者も積極採用していることに共感し、応募しました。
●人間力やコミュニケーション力をPRする
営業に関連する汎用スキルをアピールし、成長可能性を訴求しましょう。
<例>
営業経験はありませんが、アルバイト先の飲食店での対客応対では好評価をいただいており、コミュニケーション能力は自信があります。その点を生かして、未経験から業務を覚え成長できるものと考えています。明るく前向きな性格ですので、先輩方の指導を謙虚に受け入れ、早期に戦力となれるよう努力します。
●教育体制を踏まえたアピール
研修制度の有無やOJTの内容を確認し、育成面の魅力を訴求するのがポイント。
<例>
貴社では未経験者に対する研修体制が整っており、先輩社員によるOJTも充実していると拝見しました。私はそうした環境で成長できることに魅力を感じています。研修期間中は基礎力の習得に注力し、早期から先輩の補助的業務を担うことで実践力を身につけ、1年以内には自立できる営業を目指します。
以上が未経験者の志望動機の書き方のポイントです。営業職への適性と成長可能性を効果的にアピールできるよう心がけましょう。
履歴書での志望動機の記載Tips
履歴書の志望動機欄では、要点を絞って簡潔に記載するのがコツです。
●字数は400字前後を目安とする
- 経験者はキャリアと企業ニーズのマッチングをアピール
- 未経験者は営業職への適性と意欲をアピール
●自分の強みは具体的に
- 「コミュニケーション能力が高い」ではなく、「対客応対の評価が高い」
- 「成果を上げることが好き」ではなく、「具体的な営業実績」
●会社の魅力にも言及する
- 教育制度や社内環境など、応募動機につながる魅力を1~2点記載
このように履歴書ではコンパクトに効果的なアピールポイントを選び記載しましょう。
面接での志望動機の答え方テクニック
最後に、面接での志望動機の答え方について解説します。
●自分から志望動機を前置きする
自己PR時などに「志望動機と致しましては・・・」と切り出すことで、重要ポイントとしてアピールできます。
●人柄もアピールする
性格や価値観などを交えて話すことで、文書志望動機以上に自分を知ってもらえます。
●対話の中で企業研究を示す
面接官の反応を見ながら、企業の魅力や課題に言及すると好印象です。
●質問に対する想定と回答例
Q.営業未経験で頑張れる自信は?
A. はい。自分から積極的に課題に取り組む性格です。OJTを通じて着実にスキルを取得し、周囲の期待に応えられるよう努力します。
Q.業績低迷時の対応は?
A. 結果を出すことにこだわり、自ら解決策を提案していきます。先輩方のアドバイスを仰ぎながら、原因究明と改善に取り組みます。
以上、面接での志望動機の説明のポイントでした。対話の中で自分の価値を引き出すことを意識しましょう。
おわりに
この記事で解説した通り、営業職への転職活動では志望動機を大切にすることが成功のカギとなります。自分の強みと企業のニーズを明確に関連付け、合致する可能性を積極的にアピールする志望動機を心がけましょう。志望動機さえしっかり作れば、営業職転職実現まであと一歩です！
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