「再就職履歴書の書き方」職歴重視で採用率アップのポイント

目次

はじめに

再就職活動では、履歴書の作成が重要なステップとなります。新卒採用と比べて、再就職履歴書では「職歴」に注目が集まります。過去の職務経験をどれだけアピールできるかが、採用の可否に大きく影響します。

本記事では、採用担当者の視点も交えながら、再就職履歴書の書き方とポイントを解説します。職歴の記載方法や志望動機の書き方など、採用率アップのための具体策をご紹介しましょう。

再就職履歴書のポイントは「職歴」に注目

再就職履歴書の最大の特徴は、新卒採用の履歴書と比べて「職歴」の比重が高まることです。新卒の履歴書では学歴をアピールすることが多いですが、社会人経験のある再就職では逆に職歴が採用の可否を左右します。

採用担当者からすると、経験年数や業務内容から即戦力となる可能性を判断したいところ。過去の職務が、どの程度自社の求める人材像に合致するかが重要視されるのです。

再就職履歴書の作成にあたっては、職歴をどれだけアピールできるかが成功のカギを握ります。職歴以外の記載については、職歴を引き立てる補助的な内容にとどめるのが賢明でしょう。

職歴の書き方:期間、会社名、部署、職務内容を詳細に

職歴を最大限アピールするには、期間、会社名、部署、職務内容をできる限り詳細に記載することが重要です。特に職務内容は具体的に示すことで、採用担当者にイメージを伝えやすくなります。

以下、職歴の書き方と留意点を項目ごとに解説します。

(1)期間

  • 在籍期間を正確に記載する。職歴の信憑性が問われる。
  • 月まで記載することが一般的。年度のみは外される印象を与えかねない。
  • 短期間の職歴も省略せずに記載。空白期間の説明が必要に。

(2)会社名

  • 正式名称で記載。略称では採用担当者に認知されにくい。
  • 業界動向から判断されるので、業種・業態も明記する。
  • 有名企業だからと思っても、省略せずに会社名を記載。

(3)部署

  • 部・課まで具体的に記載。所属がイメージしやすい。
  • 異動があれば可能な限り部署を細かく記載する。
  • 課長職以上なら役職名も記載することをおすすめ。

(4)職務内容

  • 具体的な業務内容を箇条書き等で記述。
  • 業績・実績がある場合は数字を用いてアピールできる。
  • 職務内容が想像しづらい場合は補足説明を加える。

職務内容は数字などを用いて具体的な実績をアピール

職務内容を記載する際は、できる限り具体的な実績を数字などを用いてアピールすることをおすすめします。

例えば、営業職であれば「新規顧客獲得数30社」「前年比20%増の売上げ達成」など。開発職であれば「特許取得5件」「新製品設計に携わり、売上げ2倍のヒット」などです。

このように実績を論理的に示すことで、業務能力とポテンシャルを証明できます。採用担当者に強烈な印象を与えられるでしょう。

一方で、単なる業務の羅列では能力が伝えられません。「パソコン操作」「資料作成」といった記載はご法度です。簡潔に要点をまとめる訓練も必要でしょう。

学歴は必要最小限に。司法試験など資格情報を補足

再就職履歴書では、学歴よりも職歴が重視されます。学歴欄の記載は最小限にとどめ、職歴を引き立てることを心がけましょう。

ただし、司法試験合格など職歴以外でアピールできる資格がある場合は、学歴の補足情報として記載するのが良いでしょう。

学歴 ○○大学○○学部卒業 資格 司法試験合格、TOEIC900点取得

このように、職歴と直結しないが成長意欲が感じられる情報を付記することをおすすめします。

志望動機は「職歴の活かし方」を記載

再就職履歴書の志望動機では、過去の職務経験が求人企業でどのように活かせるかを記載するのがポイントです。

例えば、「御社の業務内容は、これまでの営業職としての経験が活かせる部分が多いと考えました。私の実績を生かして貢献できればと考えています」

このように、自身の職歴と求人職務との関連性を示すことで、志望動機の説得力が増します。職歴を軸に動機付けを構成することを心がけましょう。

空白期間がある場合の説明方法

再就職履歴書に空白期間が生じるケースとしては、以下のパターンが考えられます。

  • 転職活動に時間がかかった
  • 休業していた
  • 自営業(フリーランス等)で不安定収入だった

などです。この場合、空白期間が生じた理由について、簡潔に説明を加える必要があります。

例えば、「新たな転職活動に時間を要したため」「出産・育児休業を取得していた」など、事実を客観的に記載します。

また、空白期間の学習歴や講座受講歴、資格取得情報を記載することで、ネガティブな印象の払拭に努めることも大切です。

採用担当者の視点に立ったチェックポイント

履歴書作成時に意識するべき、採用担当者の視点・気になるポイントを整理します。

(1)即戦力になりうるか

  • 職務経験と募集職種はフィットしているか
  • 業界や職務内容の知識は十分か
  • 新人教育が必要なレベルか、中途採用レベルか

(2)辞めやすそうか

  • 転職が多すぎないか。職場定着力があるか
  • 理由もなく短期間での離職はないか
  • 空白期間が長期化していないか

(3)コミュニケーションは大丈夫か

  • エントリーシートの文章力はあるか
  • 電話応対やメールのマナーは適切か
  • 積極性とポジティブさが感じられるか

これらのポイントを意識して記載内容を検討することで、採用担当者の評価を高められるでしょう。

再就職活動の段階別の履歴書の書き方

再就職活動では、状況に応じて履歴書の記載方法を変える必要があります。代表的なケースを見ていきましょう。

(1)現職中に浮上・内定した場合

  • 現職がバレるリスクがあるので、簡潔に記載する。
  • 入社予定日は「要相談」と表現する。
  • 退職時期については触れず、前職の退職日のみ記載。

(2)退職後に浮上・内定した場合

  • 入社予定日を正確に記載する。
  • 退職日も正確に。空白期間の説明は不要。
  • 職務経験を存分にアピールできる。

(3)退職時の履歴書

  • 退職日は近日を記載。入社希望日も早期を明示する。
  • 空白期間が空くことを避ける。
  • 次のキャリアプランを記載し、意欲をアピールする。

例文や具体的な記載例を多数紹介

最後に、再就職履歴書の例文と記載例をいくつかご紹介します。参考に実際の履歴書作成を進めてください。

[職歴例文]

4月~現在 ○○株式会社(小売業)
店舗管理部 課長
・従業員教育方針の策定に従事。研修プログラム導入により、接客スキルが前年比15%向上した。
・新規出店5店舗の立ち上げに中心メンバーとして関与。売上げ目標の達成率は110%だった。
・労務管理及び人材育成を担当。

[志望動機 例文]

貴社の社員教育制度に魅力を感じました。私は人材育成を専門的に行ってきたことから、その経験が活かせればと考えました。セミナー講師などの役割を担い、従業員のスキル向上と組織力強化に貢献できれば幸いです。

[学歴・資格 欄例]

学歴 西城大学経済学部卒業
資格 簿記2級合格、TOEIC875点

最後に

以上、再就職履歴書の書き方とアピールポイントを解説しました。「職歴」を軸に記載内容を構成することで、採用担当者からの評価を高められるはずです。履歴書作成にあたっては、ぜひ参考にしてください。

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