履歴書の職歴欄の主な目的
履歴書の職歴欄の主な目的は、これまでの職歴と在籍していた企業を簡潔に伝えることです。
採用担当者にとって履歴書の職歴欄は、応募者の経歴とスキル・経験を把握するための最も重要な情報源です。採用担当者は職歴欄から以下の点を確認します。
- 職歴の期間と在籍企業
- 経歴と募集要件がマッチしているか
- 職務内容から想定されるスキルとレベル
- 転職の頻度と在籍期間から見える定着性
- キャリアの一貫性と応募動機
履歴書の職歴欄を書く上で大切なのは、自分の経歴を「分かりやすく」「簡潔に」伝えることです。求人側が必要とする情報を的確に提供できるようにする必要があります。
職務内容を記載する基本的なルール
職務内容に関しては、基本的には簡単な業務概要程度に留めるのが一般的です。詳細な職務経歴は「職務経歴書」で記載するため、履歴書の職歴欄では1-2行程度にするのが適切でしょう。
採用担当者は履歴書の職歴欄から、以下のような点を確認しています。
- 経歴上の空白期間がないか
- 転職の頻度と就業年数
- 募集要件に合致する経験とスキルを持っているか
したがって、自分の職歴を正確かつ簡潔に記載することに注力しましょう。
アルバイト歴なども含め、実際に就業したすべての職歴を記載します。空白期間があると「何をしていたのか」と疑問を持たれる場合があります。
また、簡単な業務概要記載以外は職務経歴書に譲るため、職歴欄が長文にならないよう留意しましょう。採用担当者は多くの履歴書を確認するため、読みやすさが求められます。
アピールできる場合の記載方法
職歴欄に余裕がある場合や、応募職種に関連する職務経験がある場合は、簡単な職務内容の記載も検討できます。
ただしこの場合も、あくまで1-2行程度に留めるのがポイントです。採用担当者が興味を持った場合には職務経歴書を参照してもらうつなぎとなります。
アピールポイントを伝える記載例
- ○○事業の営業を担当し、新規顧客開拓に成功
- 新サービスの立ち上げに参画し、事業貢献に大きく関与
このように、成果や貢献を示すキーワードを含めると採用担当者の興味を引くことができます。
記載する際のポイント
- 業務と成果を簡潔に1文で記載
- 数字や具体的内容を盛り込む
- 求人要件に合致する経験・スキルを想定
- 採用担当者の視点に立つ
採用担当者が職歴欄から強く関心を抱く経験と実績を記載することが重要です。自分のキャリアを客観的に振り返り、求人企業にとって魅力的な内容を選びましょう。
採用担当者が注目するポイント
採用担当者は履歴書の職歴欄から、応募者の以下の点を確認していきます。
(1)経歴の一貫性
採用担当者は履歴書から「どのような仕事を選んできたのか」「なぜ転職を繰り返しているのか」を推測します。経歴に一貫性がないと、会社に定着しないのではないかと懸念される場合があります。
キャリアの流れにはストーリ性を持たせ、一貫したテーマがあったことをアピールできると良いでしょう。
(2)スキルと募集要件の整合性
応募した職種に対応できるスキルと経験があるかが重要視されます。職歴や職務内容から、募集要件に合致するキャリアを推測できることがポイントとなります。
関連する業務経験の有無を採用担当者が判断できるよう、簡潔ながら必要な情報を提供しましょう。
(3)転職回数と在籍期間
転職回数が多かったり、入社後すぐに退職しているケースがあったりすると、雇用側は定着性を懸念することがあります。
そのため、比較的短期間の在籍歴については、退職理由を簡単に記載しておくと良いでしょう。
(4)採用必須条件への確認
資格やスキル等の採用条件がある場合、それらを満たしていることが履歴書から確認できる必要があります。
例えば必須資格については「保有資格」欄に明記し、対象職種の実務経験があれば職歴欄で簡単に示唆するのがポイントです。
留意点
履歴書の職歴欄に職務内容を記載する際の留意点をまとめます。
(1)分かりやすい表現を心がける
履歴書は採用担当者が多数の応募書類を確認するため、読みやすさが求められます。簡潔かつ分かりやすい表現を心がけましょう。
(2)業界用語は説明を加える
自分の業界では当たり前の専門用語でも、採用担当者には理解できない場合があります。専門用語を使う際は簡単な説明を加えることをおすすめします。
(3)主観的な表現は避ける
「大変貢献できた」「やりがいを感じた」などの主観的な表現は避けましょう。成果や結果を客観的に記載することが重要です。
(4)文字数は経歴欄のスペースに合わせる
省略せずに記載した結果、文字数が多くなる場合は、経歴欄のスペースに合わせて調整します。フォントサイズを統一するなど見た目にも配慮しましょう。
最後に
以上が、履歴書の職歴欄に職務内容を記載する際のポイントです。採用担当者の視点を意識し、求人企業にとって有益な情報を簡潔に提供できることが大切です。これらを踏まえて効果的に職務内容をアピールしていきましょう。
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