転職回数が多いと、面接時の自己PRで不利になりそうな印象を受けることがあるかもしれません。
でも、上手に自己PRをすれば、むしろ強みに変えることができます。
この記事では、転職回数が多くても自己PRで採用に有利になるコツを解説します。
自己PRのポイントを押さえ、キャリアの一貫性をアピールできれば、転職回数が多いことは必ずしもマイナス要因ではありません。
採用してもらえる自己PRの例文も参考に、面接対策をしっかり行いましょう。
転職回数が多い場合の自己PRのポイント
転職回数が多い場合、自己PRで以下の3点に注意しましょう。
- 全職歴を説明する必要はない
- 応募先求人に合致した経験をアピール
- 数字データで実績を示す
(1)全職歴を説明する必要はない
転職回数が多いからと言って、全ての職歴を自己PRで説明する必要はありません。
むしろ、直近の職歴や応募先の業務に関連する職歴に絞ることをおすすめします。
自己PRの時間は限られているので、関連性の低い職歴まで過去を遡って説明しても効果は薄れます。
重要なのは「今の自分」を伝えること。過去の経験は必要最小限に留めることを心がけましょう。
(2)応募先求人に合致した経験をアピール
自己PRでは、応募した求人に合致した経験を中心にアピールします。
例えば、営業職を受ける場合は、営業での経験を自己PRの軸にする。
IT系の仕事を受けるなら、ITスキルを生かした経験をアピールする。
このように、企業が求める人材像と自分の経験がマッチすることをアピールしましょう。
(3)数字データで実績を示す
自己PRでは、できるだけ数字データを用いて実績を示すことが大切です。
例えば、営業成績が前年比120%達成した、業務効率が30% UPした、などです。
数字で示すことで、自分の経験と能力の裏付けとなり、説得力が増します。
これらのポイントを押さえれば、転職回数が多くても堂々と自己PRができます。
次からは、自己PRの例文を交えて解説していきます。
キャリアの一貫性をアピールする自己PR例
転職回数が多いと「すぐ辞める人かも」と思われかねません。
そこで重要なのが、キャリアの一貫性をアピールすることです。
一貫した目的意識があり、スキルアップを目指してキャリアを積んできたことを伝えましょう。
以下のような自己PR例文が参考になります。
●自己PR例文1
新卒でメーカーに入社後、自動車関連の営業職を3社経験してきました。
転職のたびに、自動車業界への理解を深め、営業スキルを磨くことを目標にしてきました。
直近の会社では、新規顧客開拓で成約件数を前年比120%達成することができました。
今後は貴社での営業経験を通じて、自動車業界のプロフェッショナルを目指したいと考えています。
この自己PRは、一貫して自動車営業のキャリアを積んできたことをアピールしています。
転職がランダムなのではなく、目的を持っていることを示しています。
成績を数字で示すことで、実力も裏付けています。
●自己PR例文2
大学卒業後、Web系の企業でマーケティングとシステム開発を経験してきました。
ITスキルとマーケティングスキルを向上させるため、2年ごとに転職を重ねてきました。
直近の会社では、マーケティング施策を提案した結果、商品の認知度が35%向上しました。
これからは、Web業界で培った経験を生かし、貴社のデジタルマーケティングを担当したいと考えています。
この例文も、Web業界でのキャリアに一貫性があることをアピールしています。
スキルアップのために転職を繰り返した旨を明記することで、転職への前向きな姿勢を示しています。
このように、一貫性と成長意欲を自己PRすれば、転職回数の多さは強みに変えられます。
応募先業務に貢献できることをアピールする自己PR例
次は、応募先の業務に貢献できる自己PR例です。
自分の経験の中で、応募先の業務と関連性の高い内容を選んでアピールします。
以下の例文を参考に、自分なりの経験を自己PRしましょう。
●自己PR例文1
大学卒業後、飲食店で接客を3年、物流会社で営業を2年経験しました。
接客ではメニューの提案力を磨き、営業では社内のロジスティクス改善を提案し、業務効率が20%向上しました。
これらの経験から培った接客力と営業力は、貴社の飲料水の営業に生かせると考えています。
顧客の商品選好を把握し、売上向上に貢献したいと思っています。
この自己PRは、飲料水営業と関連性の高い接客と営業の経験をアピールしています。
その経験が、どのように業務に活かせるのかも明確にしています。
●自己PR例文2
大学卒業後、小売店で5年間販売を経験しました。
店頭商品の陳列方法を提案した結果、商品別の売上が1.2~1.5倍に向上しました。
また、顧客が商品を探しやすいよう、レイアウト改善を行い、来店者数が10%UPしました。
こうした販売現場での経験を生かし、貴社の商品企画に貢献できればと考えています。
市場ニーズを捉えた商品開発の一助となりたいです。
この自己PRも、小売業での経験と商品企画の関連性を明確に示しています。
自分がどのように業務に活かせるかを示すことで、即戦力感をアピールできます。
このように、応募先業務との関連性を意識した自己PRをすることがポイントです。
採用してもらえる自己PRのコツ
ここまで、自己PRの例文を見てきました。
最後に、採用してもらえる自己PRに共通するコツを2点紹介します。
(1)前向きな姿勢を示す
自己PRでは、志望動機として、前向きな姿勢を示すことが大切です。
「貴社でこういう経験をして、自分のスキルをさらに伸ばしたい」
「これからも業界や仕事に対する情熱を持ち続けたい」
このように、前向きな姿勢と意欲をアピールすることで、高く評価されます。
(2)簡潔に要点を伝える
自己PRの時間は限られています。簡潔に要点をまとめることもポイントです。
1分以内で主な経歴とアピールポイントを伝えられるよう、事前に練習しておきましょう。
以上のポイントを押さえれば、転職回数の多さを感じさせない自己PRができるはずです。
自己PRの練習法と当日の癖対策
最後に、自己PRを上手くできるコツを2つ紹介します。
(1)事前に3パターン程度自己PRを検討する
あらかじめ、自分の強みやアピールポイントを整理し、3パターン程度の自己PRを検討しておきましょう。
パターン1:最新の職歴を軸に話す
パターン2:応募先と関連性の高い職歴を軸に話す
パターン3:スキルや資格を軸に話す
このように幅広い選択肢を用意しておけば、面接当日の柔軟な対応が可能です。
(2)当日は相手の反応を見て話すポイントを調整する
当日の面接では、面接官の反応を見ながら、自己PRの内容を柔軟に調整します。
ある話題に乗っている場合はその点を深掘りする、退屈そうな場合は別のポイントを話す、といった対応ができます。
こうすることで、面接の場に応じた効果的な自己PRができるようになります。
最後に
以上、自己PRの練習法と当日のコツを紹介しました。 自己PRの能力が面接での採用に大きく影響します。 ぜひ参考にしつつ、自分にあった自己PRを磨いていきましょう。
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