はじめに
転職活動では、志望企業へのエントリーから数回の面接を経て、最終面接に進むことが多いでしょう。最終面接では社長などの役員面接があり、内定をもらえるかどうかの大勝負となります。
そこで最終面接での対策が非常に重要になってきます。本記事では、最終面接で必ず聞かれる代表的な5つの質問と、その回答のポイントを解説します。
質問に対する回答例も示したので、是非最終面接の対策にお役立てください。
最終面接で必ず聞かれる代表的な5つの質問をQ&A方式で解説
Q1. 志望動機について教えてください
最終面接でまず聞かれるのが、志望動機に関する質問です。 一次面接でも答えたはずですが、社長など役員が面接をする最終面接では、もっと本質的な理由を求められます。 回答のポイントは以下の3つです。
- 自分のキャリアと志望企業の仕事内容の関連性を明確に説明する
- 企業の事業や商品、サービスへの関心や共感を述べる
- 入社後の具体的な目標や将来像をイメージして話す
例えば、前職がWeb系の仕事で、Web制作会社に志望する場合は、以下のように回答できます。
「はい。私は前職でWebサイトのコーディングを5年程度担当してきました。そのため、御社のWebサイト制作の仕事は、私のスキルと経験を活かせる領域だと考えています。 また、御社が掲げる『誰もが使いやすいサイトを』というビジョンは、私自身の考えとも合致しており、共感できる思想です。御社で働けば、自分の制作技術を磨きつつ、誰にでも優しいサイトづくりに携われると思っています。3年後を目処にチームリーダーを目指し、新人育成も行いながら、御社のWebサービスを支えていきたいと考えています。」
このように、自分と仕事の関連性、企業への共感、入社後の目標を明確に説明することがポイントです。
Q2. 自分の長所・短所を教えてください
面接では必ずと言っていいほど長所と短所が聞かれます。 回答の際のポイントは以下の3つです。
- 仕事上関連性の高い長所、短所を選ぶ
- 短所は必ず改善策もセットで言う
- 単なる性格の特徴ではなく、仕事の能力として説明する
例えば、以下のように回答すると良いでしょう。
「長所は計画性だと思います。原稿の納期を守ることを第一に考え、余裕をもった工程を立てて仕事を進めます。そのため、不測の仕事が入った時でも調整が利くようにしています。 一方で短所は、データ分析が苦手なことです。前職ではレポートを作成する際にデータ解析が必要な場合が多く、自分で分析結果を出すのが難しかったです。そこで現在、表計算ソフトのスキルアップに努めているところです。分析結果を活用するレポート作成能力を磨いていきたいです。」
このように、仕事上の長所短所を回答することがポイントです。
Q3. 他社の活動状況を教えてください
最終面接時点での転職活動の状況を聞かれることがあります。 この質問の狙いは、当社への志望度を見極めることにあります。 回答時の注意点は以下の2点です。
- 第一志望が当社であることをはっきりと伝える
- 他社で内定が出ていても必ず報告する
例えば以下のように回答します。
「現在、最終面接を受けているのは御社を含め2社です。 その他には書類選考中の企業が1社あります。 私としては、最も希望するのは御社です。御社の企業文化に共感が持てるため、第一志望として応募しています。 他社から内定が出た場合は、必ずこちらに報告させていただきますが、まずは御社の結果をお待ちしたいと考えています。」
このように、当社志望であることと内定時の報告を明言することが大切です。
Q4. 当社の魅力を教えてください
当社に入社したいと思った魅力を問う質問です。 回答時のポイントは以下の通りです。
- 企業の強みや優れている点を具体的に述べる
- 自分がその魅力に共感していることを述べる
例えば以下のような回答が考えられます。
「当社の魅力は、技術力を背景に驚異的な成長を遂げている点だと思います。 5年で業界シェアNo.1の座を獲得した背景には、革新的な技術開発力があると感じています。 私もエンジニアとして、技術を磨くことにやりがいを感じています。 当社で働くことで、ものづくりに対する情熱を発揮できる環境が整っていると考えました。」
企業の強みを認識し、それを自分も魅力と感じていることを伝えるのがポイントです。
Q5. 入社後に何に注力していきたいか
入社後の仕事に対する意欲を問う質問です。 回答時のポイントは以下の2つです。
- 具体的な業務内容を示す
- 将来的な目標も示す
例えば以下のように回答できます。
「入社後は、まず与えられた業務を着実にこなしていきたいと思っています。 商社の営業職として、既存顧客のさらなるニーズ開拓と、新規顧客開拓に注力します。 3年目を目処に課長クラスにステップアップし、チームを率いられる営業職を目指したいです。 その先の部長クラスでの商社総括を務めることが、私の夢です。」
具体的な業務と将来の目標を明示することで、入社後の意欲が感じられる回答になります。
おわりに
最終面接では、自分の強みをアピールしつつ、会社への熱意を伝えることが合格につながります。
そのためには面接での回答が非常に重要になってきます。必ず聞かれる5つの質問の回答例を参考に、自分なりの言葉で説得力のある回答ができるようにしてください。
最終面接は社長面接など緊張する面接ですが、きちんと対策を立てて臨めば乗り切れます。合格を目指して頑張ってください!
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