転職活動を始める人にとって、履歴書と職務経歴書は欠かせないアイテムです。しかし、この2つの違いやそれぞれの書き方に迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、履歴書と職務経歴書の違いと書き方のポイントを完全解説します。転職活動を成功に導くための必須の知識を手に入れましょう。
転職活動で必ず提出を求められる2つの書類
転職活動を始めると、履歴書と職務経歴書の提出を求められることがほとんどです。
履歴書はプロフィールを伝える書類です。一方、職務経歴書はこれまでの業務経験とスキルをアピールする書類です。
企業はこの2つの書類から、応募者の適性と能力を判断します。欠けていると採用のチャンスを逃してしまう可能性が高くなるため、しっかり作成する必要があります。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書には、以下のような違いがあります。
履歴書:プロフィールを伝える
履歴書は、氏名、連絡先、学歴、職歴などの個人情報を記載する書類です。
プロフィールをまとめて伝えることが主な目的となります。自己PR欄で個性やアピールポイントを記載することも多いですが、詳細な業務経験までは書ききれないのが通例です。
職務経歴書:仕事の経験とスキルを伝える
一方、職務経歴書は業務経験の詳細と、そこから身につけたスキルを中心に記載します。
企業が求める人材像に合致しているかを証明するための書類と位置づけることができます。履歴書では説明しきれない職務内容を補完する意味合いが強いです。
形式の違い(履歴書は定型、職務経歴書は自由)
もう1つの大きな違いが、書類の形式です。
履歴書は定型のフォーマットがあるのに対し、職務経歴書の形式は自由です。職務経歴書の方が記入の自由度が高いといえます。
履歴書は省略しない項目が決まっていますが、職務経歴書は状況に合わせてアレンジできます。書き方次第で自分の強みを最大限にアピールできるので、形式の違いを理解しておきましょう。
職歴欄の効果的な書き分け方
履歴書と職務経歴書の大きな違いは、職歴の記載内容です。効果的な書き分け方を心得ておきましょう。
履歴書:要点を簡潔に
履歴書の職歴欄は、在職期間や会社名を簡潔に記載します。詳細な業務内容までは記載しないのが一般的です。
主な目的は「いつ」「どこの会社で」「どれくらいの期間」働いていたのかを伝えること。職歴の要点を押さえることがポイントとなります。
職務経歴書:詳細な業務内容と成果を記載
一方、職務経歴書は職務の詳細な内容を記載します。
- 担当業務の具体的な内容
- 業務遂行の過程で工夫した点
- 業務から得た成果
などをできるだけ具体的に書くのがコツです。履歴書では書ききれない実務経験を存分にアピールできるチャンスです。
自己PRと志望動機の一貫性が重要
履歴書と職務経歴書に共通して記載する項目に、「自己PR」と「志望動機」があります。
自己PRは「自分の長所やアピールポイント」を、志望動機は「なぜその企業に応募したのか」を記載します。
これら2つの内容は履歴書と職務経歴書で共通している必要があります。自己PRと志望動機に一貫性がないと、採用担当者に散漫な印象を与えてしまいます。
同じ文章を使いまわす必要はありませんが、メッセージの核心に違いが無いように注意しましょう。一貫性のある自己PRと志望動機を両方の書類に記載することで、採用へのアピール力が高まります。
サンプルとテンプレートの活用法
履歴書と職務経歴書の作成で迷った時は、サンプルやテンプレートを参考にするとスムーズです。
インターネットから多くのサンプルが入手できます。ジャンル別(職種別・年代別など)のサンプルを数点探して比較することで、書き方の参考になります。
テンプレートも同様にネット上から無料でダウンロードできます。フォーマットに沿って必要事項を記入していけば、手間なく作成できます。
サンプルは参考に、テンプレートはそのまま活用する、という使い分けがおすすめです。正しい書式と表現を身につけるために、サンプルとテンプレートを上手に利用しましょう。
書類作成で悩むなら転職エージェントがおすすめ
履歴書と職務経歴書の作成に自信が持てない場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の書き方に長けています。作成した書類を添削してもらうことができるので、採用担当者からすると読みやすく魅力的な内容に仕上げることができます。
書類選考の通過率を高めるためにも、プロの目線でブラッシュアップする機会を活用しましょう。転職エージェントを上手に利用することで、履歴書と職務経歴書の作成が楽になります。
まとめ
履歴書と職務経歴書は転職活動の必須アイテムです。使い分けと書き方をマスターして、採用担当者に好印象を与えましょう。
履歴書はプロフィールを、職務経歴書は業務経験をアピールする書類。それぞれの特徴を理解し、自分の強みを効果的に訴求できる内容を心がけることが大切です。
書類作成で悩む際は、サンプルやテンプレートを活用するのがコツです。さらにプロの添削を受けることで、採用に有利な履歴書と職務経歴書を仕上げることができるはずです。
この記事が、みなさんの転職活動の一助となれば幸いです。頑張って目標の就職を掴み取ってください!
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