職務経歴書は、履歴書と並んで就職や転職活動において重要な書類です。しかし、職務経歴書の書き方が分からずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、職務経歴書を書く際のNGワードとポイントを解説します。採用担当者が重視している点や自己PRの書き方のコツもご紹介しますので、職務経歴書の作成に役立ててください。
職務経歴書でNGなワード
職務経歴書を書く際には、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうNGワードに注意が必要です。代表的なNGワードを以下に示します。
「〇〇が得意」「〇〇ができる」などの描写
職務経歴書では、自分自身の経験やスキルを自己申告する場面が多くなります。その際、「〇〇が得意」「〇〇ができる」などの表現は NONINFRINGEMENT(権利侵害がないこと)を主張しているだけで、具体性に欠けるためNGとなります。
例:営業が得意、人前でのプレゼンが得意 など
代わりに、どのような場面でそのスキルを活用したか、どのような結果を出せたかを明確に示すことが大切です。
「努力する」「頑張る」などの漠然とした表現
就職活動では「頑張ります」「努力します」といった前向きな表現が多用されがちですが、職務経歴書では具体的な経験と成果を示すことが求められます。
漠然とした表現ではなく、これまでどのように頑張ってきたか、どのような努力をして結果を出したかを例示することで、採用担当者にアピールできます。
書き方のポイント
職務経歴書を書くうえでの基本的なポイントをまとめました。
募集要項に合わせて職歴を選択する
職務経歴書では、自分の職歴の中から募集要項に合致する経験をピックアップする必要があります。求人票をしっかり読み、必要なスキルや経験が何かを把握した上で、職歴を選択しましょう。
具体的な業務内容と数字で示した実績を記載する
業務内容は「○○の業務に従事」ではなく、可能な限り具体的に記載します。また、業務で挙げた成果はできるだけ数字を用いて結果を示すことが大切です。
例:新規ソリューションを企画し、前年比20%の売上増に貢献した
強みとアピールポイントを自己PRに集約する
自己PR欄は採用担当者に強い印象を与えるチャンスです。自分の強みは簡潔な見出しとしてまとめ、その強みをどのように発揮できるかを記載しましょう。
採用担当者が重視する3つの視点
採用担当者が職務経歴書で重視しているのは、大きく以下の3つの視点です。
応募企業の求める人物像と一致しているか
職務経歴書では、自分の経験が募集要項に合致していることを示す必要があります。求人票をしっかり読み、企業が求める人物像を意識して記載しましょう。
読みやすい文章構成になっているか
採用担当者は1日に多数の職務経歴書を確認します。読みやすい構成の方が内容を正確に理解してもらえます。見出しを活用したり、箇条書きにすることをおすすめします。
応募企業でどのように貢献できるかが伝わるか
単に自分の経歴を羅列するのではなく、採用された先の企業でどのような働きができるのかを記載することが大切です。自分が果たせる役割を意識して記述しましょう。
自己PRの書き方とサンプル
職務経歴書で自己PR欄は、採用担当者にアピールできる絶好のチャンスです。ここでは自己PRの書き方とSampleをご紹介します。
●強みを生かす場面をイメージして記載
自己PRでは、自分の強みとそれをどのように生かせるかを記載します。強みを発揮できる場面をイメージしながら書くと説得力が増します。
例)
業務プロセス改善の強みを活かし、効率化に貢献できる 前職で業務改善に取り組み、ミスを半減させた経験がある。この経験を生かして、設定業務の交渉率向上に尽力したい。
●過去の経験から学んだ教訓や気づきを示す
失敗談から得た洞察や、過去の経験から得た気づきを記載することも重要なポイントです。自分が成長できた経緯が採用担当者に好印象を与えます。
例)
以前はコミュニケーション不足でトラブルが発生することがあった。その反省から、定期的な情報共有と報告を心がけるようになった。この経験を生かして、社内の連携強化に努めたい。
採用担当者への質問例
採用担当者への質問は、企業理解を深める良い機会です。例えば以下のような質問をすることをおすすめします。
- 職務経歴書で足りない情報はありますか?
- この企業で働くイメージを教えてください
- 社員の働き方にはどのような特徴がありますか?
最後に
以上、職務経歴書の書き方のポイントとNGワードを解説しました。これらの点に注意して職務経歴書を作成することで、採用担当者に好印象を与えられるはずです。就職や転職活動の際に是非参考にしてください。
コメント