美容師の履歴書の志望動機の書き方&熱意を伝えるポイント7選

目次

志望動機を書く意義と重要性

美容師を目指す皆さんにとって、履歴書の志望動機は就職活動において最も重要な部分の一つです。なぜなら、志望動機は採用側にとって応募者の熱意や資質を判断する大切な材料となるからです。

たとえ技術が優秀であっても、志望動機が合格ラインに達していない場合、採用される可能性は低くなってしまいます。逆に、技術面で多少不安があっても、志望動機がしっかりしていれば評価される可能性があります。

つまり、志望動機は採用の可否を左右する極めて重要な要素なのです。熱意と適性が感じ取れる履歴書を提出するためにも、志望動機の作成は怠れません。

そこで本記事では、美容師の履歴書における志望動機の書き方とポイントを解説します。自分の強みを生かした志望動機を考える手助けとしてご活用ください。

美容師の志望動機で伝えるべき3つのポイント

美容師の志望動機には、以下の3つのポイントを明確に記載することをおすすめします。

1.なぜ美容師になりたいのか

まずは、美容師を目指したいと思った理由やきっかけを書きましょう。子どものころからおしゃれが好きだった、親戚の美容師に影響を受けたなど、美容師への思い入れが感じ取れる内容を。

2.なぜその企業に興味があるのか

次に、なぜその企業に興味を持ったのか、応募した理由を具体的に書きましょう。単に人気企業だからではなく、その企業の理念やスタッフの雰囲気などを研究した内容を書くと説得力があります。

3.どのような美容師を目指しているのか

最後に、目指している美容師像についても記載しましょう。例えば、技術面で幅広いスキルを身に付けたい、接客サービスに強い美容師になりたいなど、具体的な目標を示しましょう。

この3つのポイントを押さえることで、採用側に強い印象と熱意を与える志望動機を書くことができます。

具体的な志望動機の書き方

次に、志望動機を具体的に書くコツを3つ紹介します。

1.エピソードを交える

なぜ美容師を目指したいのか、その理由を記載する際は、できるだけ具体的なエピソードを交えましょう。

例えば、「幼少期にお姉さんに髪をセットしてもらった感動が忘れられず、いつか自分も人を美しくする美容師になりたいと思うようになった」などと書くと、人生の転機となった出来事が伝わりやすくなります。

2.企業研究を基に特徴を書く

応募する企業の特徴をしっかりリサーチした上で、なぜその企業に興味を持ったのかを書きましょう。

例えば、「お客様一人ひとりの髪質やライフスタイルに合わせた提案を大切にする理念に共感した」など、企業の強み・独自性を理解した内容を記載します。

3.目標を明確にする

目指している美容師像も、「幅広い技術を身につける」という抽象的な表現でなく、「縮毛矯正やブリーチなどトレンド技術を習得し、お客様の求めに応えられる美容師を目指す」など、具体的な目標を示すようにします。

このようにエピソード、企業理解、目標設定の3点を明確に打ち出すことで、採用側にアピールできる志望動機が完成します。

熱意を伝える志望動機の7つのポイント

志望動機で熱意を最大限にアピールするため、以下の7つのポイントに留意しましょう。

1.箇条書きから文章化する

まず箇条書きでポイントを整理し、そこから文章を作るのがコツです。順を追って理路整然と書けます。

2.主語を明確にする

「美容師になりたい」「頑張る」といった主語のない表現ではなく、「私は美容師になりたい」「私は頑張る」と主語をはっきりさせましょう。

3.自分の言葉で書く

他者の例文をそのまま使うのではなく、自分の言葉で書き表しましょう。それが一番の熱意表現となります。

4.学びを具体的に記載する

美容学校で学んだことや、アルバイトで身に付けたスキルなどを項目ごとに具体的に書きましょう。

5.将来像を描く

就職後、どのように努力し、成長していきたいかを描写することで前向きさが伝わります。

6.企業理念との一致を記載する

応募動機がその企業理念と一致している点を記載します。理念が合致していることをアピールしましょう。

7.感謝の気持ちを表明する

面接の機会をいただけることに感謝し、熱意を伝える内容を書きましょう。

以上のポイントを押さえることで、採用側に強烈な印象と熱意を訴えかけることができます。ぜひ取り入れてみてください。

実際の志望動機例文

ここからは、新卒者や中途採用の方向けの具体的な志望動機例文をご紹介します。参考に自分の志望動機を作成してください。

■新卒者の志望動機例文

私は幼少の頃から人の髪を切ることが大好きで、美容師以外の進路は考えられませんでした。その思いを実現するべく、美容専門学校に進学し、カットや染毛、メイクなどを学びました。

貴社は、チームワークを重視し、お客様との信頼関係を大切にする経営方針が魅力的です。目標とするのは、お客様一人ひとりの好みや肌質、ライフスタイルを見極め、長く付き合っていただけるスタイリストになることです。

貴社で幅広い技術とサービス精神を身に付け、信頼される美容師となりたいと思っています。ぜひこの熱意を評価していただき、ご採用いただけますと幸いです。

■中途採用の志望動機例文

私は5年間、某美容室でスタイリストとして働いてきましたが、子育てとの両立を考えてお仕事を辞めることにしました。その間、子どもの髪を手がけるうちに美容の仕事が恋しくなり、働き方の選択肢がある貴社に応募させていただきました。

これまで培った技術と経験を貴社で発揮することで、お客様に気兼ねなく通っていただけるスタイリストになれると考えています。子育てをしながらでも専門性を発揮できる環境が整っている貴社で、併せて私の経験がチームの力になればと思っています。

子育てと仕事の両立に前向きな貴社の取り組みは、私の現状にピッタリ合致しており、ぜひ一緒に働かせてください。

このように、それぞれの立場に合わせた具体的な志望動機を作成することが大切です。自分の強みが生きる内容を心がけましょう。

志望動機のNGワード

最後に、志望動機に使用すべきでないNGワードを確認しましょう。

「特に理由はないが」「評判だから」「友人の紹介で」など、興味や熱意の根拠が感じられない表現は避けましょう。

また、「がんばります」「頑張ります」といった抽象的な決意表明も採用側には印象薄く感じられます。

金銭面だけを理由にするのも好ましくありません。

これらのNGワードを排除し、前向きな表現を使うことで志望動機のクオリティが高まります。

まとめ

以上、美容師の履歴書における志望動機の重要性と書き方のポイントを解説しました。

志望動機は採用の可否を大きく左右するため、熱意と適性が感じ取れる内容を心がけましょう。3つの主要ポイントを明確に打ち出し、エピソードを交えながら具体的に記述することが大切です。

また、熱意をアピールする表現にも工夫をこらし、NGワードは排除することを意識しましょう。

履歴書全体のクオリティアップのためにも、志望動機のブラッシュアップは欠かせません。本記事が皆さんの履歴書作成の一助となれば幸いです。

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