- 1年目の新社会人で、将来役立つ資格を探している方
- 低難易度で実用的な資格を取りたい方
- 収入アップにつながりやすい資格を探している方
この記事では、1000社以上の採用に関わってきた僕が、コスパ(低難易度で実用的)かつ人事の方々が評価しやすい資格を解説します。
プロフィール
だいくん:「おしごとラボ」の設立者であり管理人。新卒で大手求人広告会社に入社。そこで、求人広告の企画や人事コンサルティングを担当。業界歴は13年。これまでに担当した企業数は1000社以上。人事のプロとして仕事に悩む方に有益な情報を発信。
結論を先にお伝えすると以下の9個になります。
※資格の概要から知りたい方は上記の資格名をクリック!
どちらの資格もとてもおすすめ、この資格が履歴書にのっていると人事の方も一定の評価をしています!
新社会人におすすめする資格の基準について
なぜその資格を選んだの?
そう思う方もいらっしゃるかと思いますので、選定した基準を記載します。
選定の基準は以下です。
- 合格率50%以上
- 平均勉強時間100時間未満
- 資格取得者の年収が大卒1年目の平均年収226万1,000円以上(参照:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』
更に僕が実際の現場で感じた以下の要素を加味し選定してます。
- 書類選考の通過率が高い
- 人事評価制度に組み込む企業が多い
- 勉強内容が実務的
社会人になったばかりで忙しい方は、なかなか勉強の時間が取れないと思います。
少ない時間で合格ができ、かつ勉強内容が実務的で評価制度に直結し易い。
そんな基準で選定しています。
新社会人におすすめする低難易度で収入アップに繋がりやすいおすすめの資格9選
では早速、新社会人におすすめする資格を9選紹介します。
ぜひ、興味があれば挑戦してみて下さい。
日商簿記3級
新社会人におすすめする資格1選目は「日商簿記3級」です。
資格概要 | 簿記に関する基本的な知識と技能を有することを証明する資格。 |
合格率 | 50.9%(第160回2022年) |
勉強時間目安 | 50〜100時間 |
受験日 | 6月の第2日曜日、11月の第3日曜日 |
受験料 | 2,850円 |
試験方式 | ネット形式 |
申込期間 | 試験日の約2ヵ月前に受験希望地の商工会議所にお問い合せ |
資格取得者の平均年収 | 300万円 |
取得難易度5段階中 | 3 |
日商簿記3級は、大変人気の資格として知られています。受験者数はなんと毎年40万人以上です!
こちらの資格をおすすめする理由は以下のとおりです。
- 企業の財務状態を理解するための基礎知識を身につけることができ、転職活動において役立つ
- 取引先との商談や交渉時に、その企業の財務健全性を判断する材料として使える
- 副業を始めた場合、税務申告の際の知識として役立ちます。
ITパスポート
新社会人におすすめする資格2選目は「ITパスポート」です。
資格概要 | ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験 |
合格率 | 51.6%2022年度 |
勉強時間目安 | 150時間 |
受験日 | 毎月開催 |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験方式 | ネット試験 |
申込期間 | 試験日の約2ヵ月前に受験希望地の商工会議所にお問い合せ |
資格取得者の平均年収 | 380万円〜500万円 |
取得難易度5段階中 | 3 |
経営・企業会計、業務分析などの業務知識、情報システムや情報セキュリティなどのIT知識を取得していることを証明する国家試験、国家試験なので認知度も高く、企業からの信頼も厚いです、
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- ITの基礎知識全般が身につけられる
- ITの他資格取得の足掛かりにできる。
- 転職に活かせる。
日商ビジネス英語検定3級
新社会人におすすめする資格3選目は「 日商ビジネス英語検定3級」です。
資格概要 | ビジネスシーンで活かせる実務的な英語力を測る英語検定試験 |
合格率 | 非公表(英検3級〜準2級レベル/52.9%) |
勉強時間目安 | 50時間 |
受験日 | 年2回(2月の第2日曜日、10月の第1日曜日) |
受験料 | 7,200円円(税込) |
試験方式 | ネット試験 |
申込期間 | 試験日の約1ヵ月前に受験希望地の商工会議所にお問い合せ |
資格取得者の平均年収 | 350万円〜 |
取得難易度5段階中 | 4 |
日常のビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を持っていることを証明する試験。日商が主催する試験なので、認知度も高く、企業からの信頼も厚いです。
- ビジネス英語の基本的な知識が身につけられる。
- ビジネス文章作成等、即戦力となる英語力をアピールすることが出来る。
- 貿易関連や外資系の転職の際に活かせる。
秘書検定3級
新社会人におすすめする資格4選目は「秘書検定3級」です。
資格概要 | 社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を図る試験 |
合格率 | 70.2%(2021年6月13日) |
勉強時間目安 | 60時間 |
受験日 | 年3回(2月、6月、11月) |
受験料 | 3,800円(税込) |
試験方式 | マークシート形式および記述形式 |
申込期間 | 試験日の約2ヵ月前〜1ヶ月前 |
資格取得者の平均年収 | 395万円〜 |
取得難易度5段階中 | 2 |
秘書検定を取得していると一般常識やビジネスマナーが身についていることの証明になります。
言葉遣い、話し方、立ち振る舞いなどは、どの仕事をしていく上でもその人の印象を大きく左右します。
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- ビジネスマナーやコミュニケーションの基本的な知識が身につけられる。
- 総合的な事務能力や対人スキルをアピールすることが出来る。
- 社会人に欠かせない能力などが身についているアピールになる。
FP3級
新社会人におすすめする資格5選目は「 FP3級」です
資格概要 | 一般教養として社会人として知っておきたい常識的な最低限のお金の知識を問う資格 |
合格率 | 学科85.25% 実技88.34%(2023年1月) |
勉強時間目安 | 80時間 |
受験日 | 年3回(5月・9月・翌1月) ・5月試験:第4日曜・9月試験:第2日曜・1月試験:第4日曜 |
受験料 | 6,000円(税込) 学科3,000+実技3,000円 |
試験方式 | マークシート形式 |
申込期間 | 試験日の約3ヵ月前 |
資格取得者の平均年収 | 440万円〜 |
取得難易度5段階中 | 2 |
個人の資産やライフプランに関連する金融・保険の基本的な知識やアドバイス能力を持っていることを証明する試験。
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- 貯蓄や投資、保険などの基本的な金融知識が身につけられる。
- 人生のさまざまなシーンでの資産設計やライフプランニングのアドバイス能力をアピールすることが出来る。
- お金に関する知識を幅広く身に付けられ、副業等にも役立つ。
ビジネス実務法務検定3級
新社会人におすすめする資格6選目は「ビジネス実務法務検定3級」です。
資格概要 | 企業が求める、ビジネスシーンで必要とされる実践的な法律知識を身につけることができる試験 |
合格率 | 83.2% 2022年度 |
勉強時間目安 | 60時間 |
受験日 | 毎月開催 |
受験料 | 5,500円(税込) |
試験方式 | ネット試験 |
申込期間 | 試験日の約2ヶ月 |
資格取得者の平均年収 | 350万円 |
取得難易度5段階中 | 2 |
ビジネス実務法務検定は、ビジ法とも呼ばれる有名な資格です。
企業が求める、ビジネスシーンで必要とされる実践的な法律知識を身につけることができるため、現在の厳しいコンプライアンスの状況では非常に実用的な資格となります。
- 基本的な法律概念や基本的な制度の内容が理解できる
- 契約関係や財産の権利関係、企業組織の仕組みなどに詳しいことをアピールできる
- 法律用語を一から教えなくてもいいレベルという認識になる
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
新社会人におすすめの資格7つ目は「MOS」です。
資格概要 | Microsoft Officeのスキルを証明する資格。 |
合格率 | 80.3% 2022年10月 |
勉強時間目安 | 40時間 |
受験日 | 毎月開催 |
受験料 | 12,980円(税込) |
試験方式 | ネット試験 |
申込期間 | 試験日程により異なる(公式HP参照) |
資格取得者の平均年収 | 250万円〜500万円 |
取得難易度5段階中 | 1 |
Microsoft Officeの製品群(Word、Excel、PowerPointなど)を効果的に使用する技能を持っていることを証明する試験で、累計受験者数は400万人を超える人気資格です。
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- Office製品の実務的な使い方やテクニックが身につけられる。
- レポート作成、データ分析、プレゼンテーション等、オフィスワークでの即戦力となるスキルをアピールすることが出来る。
- 多くの企業で求められる基本的なITスキルを証明し、転職や昇進の際に活かせる
ビジネス文書検定2級
新社会人におすすめの資格8つ目は「ビジネス文書検定2級」です。
資格概要 | 実務に即したワープロの知識や、技術活用能力、文書の作成・種類・管理、漢字・語句の能力を認定する資格 |
合格率 | 62.5% 2022年10月 |
勉強時間目安 | 70時間 |
受験日 | 年2回 |
受験料 | 4,100円(税込) |
試験方式 | 選択式(マークシート式)、記述式 |
申込期間 | 試験日の2ヶ月前 |
資格取得者の平均年収 | 350万円〜 |
取得難易度5段階中 | 1 |
ビジネスシーンで必要とされる文書作成の技能と知識を持っていることを証明する試験。
公的機関が認定する試験なので、認知度も高く、企業からの信頼も厚いです。
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- ビジネス文書の正確な作成方法やマナーが身につけられる。
- 報告書、提案書、メールなど、日常の業務での文書作成能力をアピールすることが出来る。
- 多くの企業や部署での文書作成スキルが求められるため、転職や昇進の際に活かせる。
情報セキュリティマネジメント
新社会人におすすめの資格9つ目は「情報セキュリティマネジメント」です。
資格概要 | サイバー攻撃などの脅威から継続的に組織を守り、組織の情報セキュリティの確保に貢献できると認定する国家試験 |
合格率 | 76.2% 2023年4月 |
勉強時間目安 | 200時間 |
受験日 | 随時受講可能 |
受験料 | 4,100円(税込) |
試験方式 | 選択式(マークシート式)、記述式 |
申込期間 | 随時(3ヶ月先の月末まで選択可能) |
資格取得者の平均年収 | 510万円〜 |
取得難易度5段階中 | 3 |
情報セキュリティの管理・運用に関する専門的な知識と技能を持っていることを証明する試験。情報技術推進機構(IPA)や各認定団体が認定する試験なので、信頼性も高いです。
なお、新社会人におすすめ資格とした理由は以下の通りです。
- 情報セキュリティの基本的な知識から高度な技術までが身につけられる。
- 組織の情報資産を守るためのセキュリティ施策やリスク管理の能力をアピールすることが出来る。
- 情報セキュリティが重視される現代において、多くの企業でのセキュリティ関連の職種やプロジェクトの際に活かせる。
新社会人におすすめする資格10選のまとめ!
新社会人にとって、役立つ資格は数多く存在します。その反面迷ってしまうことも多いはずです。
今回の記事では、新社会人におすすめする資格として、低難易度で実用的、かつ収入アップに繋がりやすい10の資格をピックアップしました。
- 日商簿記3級:財務知識の基礎を学び、転職活動や副業に役立つ。
- ITパスポート:ITの基礎知識を習得し、多くの業界での足掛かりとなる。
- 日商ビジネス英語検定3級:ビジネス英語の基本を学び、外資系企業等での活躍を目指せる。
- 秘書検定3級:ビジネスマナーやコミュニケーションの基本を学ぶ。
- FP3級:財務計画の基礎を学び、ライフプランのアドバイスや副業に活用できる。
- ビジネス実務法務検定3級:ビジネスにおける法律の基本を学び、実務に役立てる。
- MOS:Microsoft Officeのスキルを証明し、オフィスワークでの即戦力となる。
- ビジネス文章検定2級:ビジネス文書の作成スキルを習得し、社内外のコミュニケーションを向上させる。
- 情報セキュリティマネジメント:情報セキュリティの基本から高度な知識までを習得し、企業の情報資産を守る役割を果たす。
これらの資格は、少ない勉強時間で合格可能でありながら、その後のキャリアや収入に大きな影響を与える可能性があります。特に、現代のビジネスシーンではITや英語、情報セキュリティなどの知識が必要不可欠となっており、これらの資格を持っていることで、他の新社会人との差別化が図れるでしょう。
転職の際にも評価されることが多く役に立ちます!
最後に、資格はあくまで自分のスキルや知識を証明するための「ツール」であり、その後の実務での活用や経験が最も価値があると考えてください。資格取得を目指す際は、自分のキャリアビジョンや目的を明確にし、効果的な学習方法を選ぶことが大切です。
新社会人の皆さん、これからのキャリアを充実させるために、ぜひ資格取得に挑戦してみてください!
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