履歴書の学歴・職歴欄の重要性
履歴書の学歴・職歴欄は、あなたの学びとキャリアの歩みを伝える大切な部分です。
採用担当者は学歴・職歴欄から、以下の点を読み取っています。
- 教育背景:どのような分野を学んできたか
- キャリアの流れ:職種は何か、業種は何か
- 職務内容:どのような仕事をしてきたか
- 勤務先:安定志向か変化志向か
- 能力・適性:仕事のスタイルや特徴
このため、学歴・職歴欄の記載内容は採用可否に大きな影響を与えます。
自分の学びとキャリアを正確に伝えることができているかが重要なのです。
以下、学歴と職歴の書き方で特に注意が必要なポイントを見ていきましょう。
学歴の書き方ポイント
(1)学校名は正式名称で記載
学校名は正式名称を記載し、略さないことが大切です。
「○○高校」ではなく「○○高等学校」と記載しましょう。
(2)学部・学科も正式名称で記載
学部や学科についても正式名称で記載します。
例えば「経済学部経営学科」のように、学部と学科を記載するのが一般的です。
(3)入学と卒業(修了)年月を記載
入学と卒業(修了)の年月を記載することで、学びの期間がいつからいつまでだったかがわかります。
西暦で記載する場合は「2016年4月」のように「年」「月」を記載します。
(4)中退の場合の記載方法
中退がある場合は、在学期間を記載した上で、簡潔に中退理由を記載します。
例えば「〇〇大学 経済学部経営学科 中退(家庭の事情により)」のように記載すると良いでしょう。
職歴の書き方ポイント
(1)時系列で記載
職歴は入社した順番に時系列で記載します。
最近の職歴が一番上に来るようにすることが基本的な形式です。
(2)アルバイトも一定期間は記載
アルバイトでの職歴については、一定期間(半年以上など)勤めた場合に記載すると良いでしょう。
そうすることで、職業人としての経験が豊富であることがわかります。
(3)社名・部署名は正式名称で
勤務先の社名や部署名も正式名称で記載します。
株式会社は(株)と省略せず、正式に「株式会社○○」と記載しましょう。
(4)雇用形態も明記する
正社員以外の場合は、「契約社員」「パート」などと雇用形態を明記します。
派遣社員の場合は派遣会社と派遣先の両方を記載します。
(5)転職理由は簡潔に
退職理由は「一身上の都合により」「家庭の事情により」など、簡潔に記載します。詳細は必要ありません。
賞罰の記載方法
(1)賞罰がない場合の記載
賞罰が全くない場合は、賞罰欄を設けずに職歴の最後に「以上」と記載するか、賞罰欄を設けて「なし」と記載します。
(2)賞の場合の記載方法
受賞歴を記載する場合、全国レベルのコンクール入賞以上であることが基準となります。
例えば「○○コンクール 金賞受賞」のように記載します。
(3)罰の場合の記載方法
犯罪歴については、課された刑期を記載します。
例えば「業務上過失致死傷罪 2年6ヶ月執行猶予3年」のように記載します。
学歴・職歴欄の書き方 Q&A
Q.職歴を記載する順番は?
A.職歴は入社した順番に時系列で記載します。
Q.入社と退社の年月は必ず記載する?
A.はい。入社と退社の年月を記載することが基本です。
Q.アルバイトは記載しなくてもよい?
A.一定期間(半年以上など)続けたアルバイトは記載した方が良いでしょう。
Q.職種を簡潔に書いてもよい?
A.職務内容をある程度詳細に書くことをおすすめします。
採用担当者にあなたの経験が伝わる内容がベストです。
Q.刑務所で服役したことがある場合、記載する?
A.犯罪歴についてはしっかりと記載する必要があります。
まとめ
履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者にあなたの経歴を正確に伝える大切な部分です。
学校名や企業名は正式名称で記載し、入学・卒業年月、入社・退社年月も明記する必要があります。
時系列で記載し、職務内容もできる限り詳細に書くことを心がけましょう。
アルバイト歴や賞罰歴も一定の基準の下、記載する必要があるでしょう。
学歴・職歴欄を正しく記載することで、採用担当者にあなたの経歴を正確に伝えることができます。
自分のキャリアをしっかり理解した上で、採用担当者の立場に立って記入内容を確認しましょう。
そうすることで、採用担当者を納得させる履歴書を作成することができるはずです。
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