中途採用面接では、自己紹介、転職理由、志望動機、自己PR、キャリアプランなど、定番の質問が多く聞かれます。これらの質問にうまく答えることが面接通過のカギとなります。本記事では、中途採用面接で必ず聞かれる5つの質問と、回答する際のポイントを解説します。面接対策の参考にしてください。
自己紹介
面接初めの自己紹介では、これまでの職歴とスキルを簡潔に伝えることが重要です。長々と話すのはプラスになりません。学歴、職歴の主なもの2、3点を1分程度で伝えるのがベストです。
自己紹介では「なぜこの会社に興味を持ったのか」という企業への思いも伝えましょう。「貴社の○○に魅力を感じ、面接に臨ませていただきました」など前向きなメッセージを送ることで、志望度が高い印象を与えられます。
自己紹介の際の回答例
「はじめまして、○○と申します。これまで5年間、新卒で飲料メーカーA社にて営業職として勤務してまいりました。主に関東地区の顧客開拓を担当し、新規取引先を前年比2倍に伸ばすことができました。貴社が強みとしている海外展開に興味を持ち、今回面接に臨ませていただいています。本日はよろしくお願いいたします。」
転職理由
転職理由では、前職の不満よりも前向きな理由を話すことが大切です。例えば、スキルアップや役割の拡大を目指しているなど、建設的な転職理由を示しましょう。
また、前職での改善点や課題については、自分自身が改善案を積極的に提案したことを伝えるのが良いでしょう。
転職理由の回答例
「前職では営業事務を5年間担当してまいりましたが、最近は事務処理がルーティン化し、スキルアップの機会が少なくなってきたことを課題と感じていました。そこで、部長に新規事業の営業を提案したのですが、人員不足のため実現できませんでした。貴社であれば新規事業を担当できる機会があると思い、転職を考えるようになりました。」
志望動機
志望動機では、その企業を選んだ理由を具体的に説明することが求められます。そのためには、面接前に企業の強みや魅力をしっかりとリサーチしておく必要があります。
自分の職歴やスキルと、志望動機をうまくつないで伝えることも大切なポイントです。「貴社は〇〇が強みだが、私は△△の経験があるので、業務に生かせるのではないか」という流れで回答しましょう。
志望動機の回答例
「貴社では、ここ数年、海外事業の拡大に注力されていると拝見しています。私も前職で5ヶ国におけるマーケティング業務を経験しており、グローバル展開に強い関心があります。貴社の海外戦略に私のグローバル経験が活かせればと思い、志望させていただきました。」
自己PR
自己PRでは、これまでの職歴の中で、自分がどのような成果を上げてきたかをアピールする必要があります。成果や実績はできるだけ具体的な数字を用いて表現しましょう。「売上を○%向上させた」「工程を△カ月短縮した」など事例とともに説明することで、自分の能力を伝えやすくなります。
自己PRの回答例
「前職では主に新製品の開発業務を担当しており、これまでに○○というヒット商品を立ち上げることができました。この商品は発売から1年で売上高△△億円を達成しました。売れる商品の開発には、消費者の潜在ニーズを見抜く力と、設計・製造各部門と緊密にコミュニケーションを取る連携力が必要不可欠だと実感しています。」
キャリアプラン
キャリアプランについては、自分の中長期的なビジョンを示すことが重要となります。「2年後にはこうなりたい」「5年後には部長クラスを目指したい」など具体的なイメージを提示しましょう。
また、その企業でのキャリア形成や成長についても言及することで、長く働こうという意志が伝わります。
キャリアプランの回答例
「2年程度経験を積んだ後には、主任クラスの役職を目指したいと考えています。その上で、5年以内には部長へのステップアップを果たすことを夢見ています。貴社であれば、グローバルでの人材育成制度が整っていると拝見しているので、長期的にグローバルマネジメントの職責を担っていければと思っています。」
回答の際のポイント
定番の5つの質問への回答の際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 簡潔に要点をまとめる
- 事前に回答例を検討しておく
- 面接官の表情や反応に注意する
簡潔に要点をまとめることで、聞き手にストレスを与えずスムーズに回答を理解してもらえます。回答例を参考に、自分なりの回答を考えておくことで、本番での回答力が高まります。
面接官の表情や反応から、回答がうまく共感を得ているかどうかを確認し、修正する機会も設けましょう。以上のポイントを押さえることが、面接の好印象度を左右する重要なカギとなります。
まとめ
中途採用面接では、自己紹介、転職理由、志望動機、自己PR、キャリアプランといった定番の質問に適切に答えることが合否を分ける大きな要因となります。面接官の質問の意図を理解し、事前に回答例を検討することで的確に答えられるように準備をしてください。回答は簡潔かつ論理的に、自分の強みや過去の実績を具体的にアピールする内容に仕上げましょう。定番質問に対する回答力を高めることが、中途採用面接を突破する近道です。本記事が面接対策の一助となれば幸いです。
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